商店街のかわいいサンドイッチ屋さん「meme」の小山知美さん

相模大野の商店街にあるかわいいお店

相模女子大学近くに、ひときわ目を引く可愛い小さなお店があります。

絵本の中に出てくるような青い扉を開けると、そこにはボリューム満点でどれにしようか迷ってしまうサンドイッチがズラリ。

カウンター奥の、ニコッと微笑む可愛らしい女性が迎えてくれました。

hoccana第一回目の取材をさせていただいたのは「meme」というサンドイッチ屋さんを相模大野で経営されている小山知美(おやまともみ)さんです。

県北で育った幼少期

ーーお名前とご職業を教えていただけますか?

はい。小山知美です。職業はサンドイッチ&コーヒーのお店を経営しております。

ーーありがとうございます。ご出身が相模原になりますか?

一度少しだけ大和市に引っ越したことがあったのですが、その時以外は相模原です。

ずっと県北で、東林間と相模大野辺りに幼少期住んでいて、 今は大野台に住んでいます。

ーーそうなんですね。ずっと相模原近辺で過ごされているんですね。

はい。もう30年位は相模原に居ますね。

夢だった飲食の世界へ

ーーでは、小山さんご自身の歴史を教えてください。

高校を卒業して、学生時代に飲食のアルバイトをしていました。

その後20歳の頃にブライダル関係の会社に就職したのですが、とてもきつくてかなり早く辞めてしまって。

「どうしよう」となった時に、やっぱり飲食をやりたいなと思い、21歳の頃地元で有名な飲食店に入社しました。

そこでは、会社の系列3店舗を掛け持ちで働いていまして、カフェと居酒屋とダイミングでお仕事をしていました。

その後は、スターバックスで3年ほど働いてから結婚しました。

ーー結婚されてからもずっとカフェで働いていたんですか?

そうですね。その後もカフェとか飲食に関わる仕事をしていて。妊娠、出産を経て、 どうしようかという時に、 夫が病にかかりまして。1年半くらい子育てとか、何もできなかったのですが、無事に治りまして。

夫が社会復帰をするタイミングで「自分も何かやりたいな」と。お店を持つという夢を叶えるなら今かなと思い、開店しました。

ーーそれは大変でしたね。お子さんはまだ小さかったのでは?

ここをオープンした時で3歳でした。夫の看病のために保育園に入園していたんですね。

その後夫が社会復帰する時に、保育園を辞めるか、私が働くのかを選ぶ時に、じゃあ働こうと思って。そこで適当な仕事を挟むくらいなら、今お店を開店しようかなと思いました。

ーーそれはすごい決断ですね!経験がそれだけあるから、やれそうな気がしたんですね。

そうですね。結構思い描いていたというか、やりたいなっていう気持ちはずっとあったので。

母と一緒に、お客さんの日常に寄り添うお店を開店

ーー素晴らしいです!そんな小山さんの信念をぜひお聞きしたいです。

スターバックスで得た理念が、すごく自分で共感する部分があったんです。

特別な日を彩るというよりは、誰かの日常に寄り添えるお店をやりたいなと思っています。なのでお店を開くときも、毎日来たくなるような感じがいいなと思って。

じゃあサンドイッチの種類増やそうとか、毎日来ても財布が痛くない商品も出そうって。

卵は200円にしようという感じで、日々の中でちょっとプラスアルファで寄ってもらえるような、ホッとしたり、それでちょっと今日は いい気分なったな、と思ってもらえるようなお店になろうと思っています。

ーー見ただけでも寄りたくなるお店だと思うのですが、デザインなども小山さんが?

はい。改装業者さんはいらしたのですが、デザイナーさんもいらっしゃらない普通の業者さんだったので、デザインは全部自分で考えました。

ーーすごい!とても可愛らしいです!

ありがとうございます!かなりの件数を内見したのですが、この物件を見たときに「ここだ!」と。

母と一緒にお店をやりたかったので、母も自分も通える距離でというのが重要でした。

ーーお母さんと一緒にというのは、とても良いですね。感動します。

はい。母もこの物件を見つけた時はとても喜んでいました。

穏やかで住みやすい相模原

ーーそんな地元相模原を、小山さんはどう感じていますか?

相模原以外にほとんど出たことがないんです。なので難しいのですが、自分は過ごしやすいなと思って暮らしています。

都会すぎず、田舎すぎずという感じで。子供を森に連れて行けたりと自然豊かです。

でも、大野に来たら新宿まで30分で出られますし。両立してる都市はそんなに無いと思うんですね。

ーー横浜にも行けるし、そうですよね

はい。1時間以内で海にも行けますし、とても暮らしやすいと思います。

ーー相模原の人たちを、どう感じていますか?

のんびりした方が多いと思います。穏やかで落ち着いた方が多い印象です。

近隣の街の方よりは、マイペースな方が多い気がします。

去年までバイトをしてくれていた子が、お客さんが優しくていい人が多すぎてびっくりすると言っていました。(笑)

こちらから話しかけなくてもずっと話してくれる方が多いと言っていましたね。

好きな事をこのお店で広げていきたい

ーーそんな優しい人が多い相模原で、小山さんがこれからやりたい事は何ですか?

そうですね。今年10月でお店が3年になるのですが、このまま続けるのか、他に違う路線も視野に入れるか考え始めたところで。丁度来年子供も小学生になるんですね。

なので、これからの人生を考える別れ道なのかなと思って、ここからの1年で来年以降どうするかを考えていきたいと思っています。

でも、2店舗目はあんまり考えていなくて、変に儲けたいとか大きくしたいという考えは最初からあまり無いんです。未だにそんな感情もないので、好きなことを広げていけたらいいなと思っています。

取材を終えたライターの思い・・・

まるでジブリの世界のようなお店と、柔らかで優しさが伝わってくる小山さんの人柄に終始癒されました。

ですが、サンドイッチはすごいボリュームでインパクト大!

お母様と一緒に一生懸命作られています。

「お母さんと一緒にお店をやりたい」という思いにとても感動し、胸が熱くなりました。

そんな素敵な小山さんのサンドイッチ屋さん「meme」さんは、相模大野の商店街にあります。

ぜひ、小山さんに会いに行ってください。

「meme」

住所:相模原市南区相模大野5-13-1

Tel:042-854-1816

定休:日・月(その他不定休)

open:10:00~15:00

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Writer

生粋の相模原育ち。
フリーランスでグラフィックデザイナー兼ライターを20年以上しております。
県北を盛り上げたく、一念発起し渾身のメディアを立ち上げました!